同業他社のホームページはどこまで参考にしていい?真似していい点と避けたい点

ホームページを作り直そう、あるいは新しく作ろうと考えたとき、多くの方がまず同業他社のサイトを見に行きます。「うちもこれくらいのものが必要だな」「この会社はきれいだな」——その感覚はとても大切です。ただ、参考にする部分を間違えると、見た目は立派なのに問い合わせが増えないサイトになってしまうことがあります。
同業他社のホームページを見るとき、多くの人は「見た目」しか見ていない
制作前の打ち合わせで「このサイトみたいにしたい」とURLをいただくことがよくあります。理由をうかがうと、ほとんどが「きれいだから」「かっこいいから」です。もちろん第一印象は重要ですが、他社サイトから本当に学べるのは見た目ではなく、その会社がどんなお客様に、何を伝えようとしているかという設計の部分です。
同じ業種でも、狙っているお客様が違えば正解は変わります。法人取引が中心の会社と、一般家庭が相手の会社では、載せるべき情報も、写真のトーンも、問い合わせ方法の優先順位も別物です。見た目だけを写してしまうと、自社に合わない服を着たような状態になります。
真似していい部分と、真似すると危ない部分
他社サイトの要素は、そのまま取り入れてよいものと、自社の事情に置き換えないと逆効果になるものに分かれます。
| 要素 | 扱い方 | 理由 |
|---|---|---|
| ページ構成・情報の並び順 | 参考にしてよい | 同業なら、お客様が知りたい順番は似ていることが多い |
| 問い合わせ導線の置き方 | 参考にしてよい | 電話・フォームの位置は業種ごとの定番がある |
| 文字の大きさ・余白などの読みやすさ | 参考にしてよい | 読みやすさに自社らしさは不要 |
| キャッチコピー・紹介文 | 置き換えが必要 | その会社の強みを言った言葉で、自社の強みではない |
| 料金の見せ方 | 置き換えが必要 | 価格帯や見積の仕組みが違えば、同じ書き方は誤解を生む |
| 写真・イラスト・ロゴ | 使ってはいけない | 著作権・肖像権があり、他社素材の流用は権利侵害になる |
| 文章のコピー | 使ってはいけない | 権利の問題に加え、検索評価の面でも自社に不利になりやすい |
要するに、真似してよいのは構造と読みやすさ、置き換えが必要なのは中身の言葉、触れてはいけないのが他社の制作物そのものという整理になります。
競合サイトから読み取りたい4つのポイント
1. トップページの最初の画面で何を宣言しているか
他社のトップページを開いて、最初に目に入る一画面だけを見てください。そこに「誰向けの、何の会社か」が書いてあるかどうかで、その会社がどれだけ考えて作ったかが分かります。自社サイトでも同じ場所が勝負になります。詳しくはファーストビューに入れるべき要素で整理しています。
2. 何を強みとして打ち出しているか
「対応が早い」「地域密着」「創業◯年」——同業3〜5社を並べて見ると、業界でよく使われる言葉が見えてきます。そこで大事なのは真似ではなく、全社が同じことを言っている部分は差別化にならないと気づくことです。他社が言っていないのに自社は普通にやっていること、そこに独自性が眠っています。
3. 問い合わせまでの手数
お客様になったつもりで、スマホで他社サイトを開き、問い合わせ完了までに何回タップが必要かを数えてみてください。3回以内で着けるサイトもあれば、フォームにたどり着くまでに迷うサイトもあります。手数の少なさは、そのまま問い合わせ数の差に出やすい部分です。
4. 更新が止まっていないか
お知らせや施工事例の最終更新日を見ます。数年前で止まっているサイトは、見た目が立派でも「今も動いているのか」という不安を与えます。逆に言えば、月に1回でも更新を続けるだけで、同業の中で目立てる余地があるということです。
見比べた内容を、自社の言葉に変える手順
競合調査は、眺めて終わりでは意味がありません。次のような手順で、自社サイトの材料に変換します。
- 同業3〜5社をブックマークする
- 各社の「強みの言葉」をメモに書き出す
- 全社に共通する言葉を線で消す
- 残った空白に、自社だけが言えることを書く
- それを裏づける事例・写真・数字を探す
最後の「裏づけ」が抜けると、結局どこかで見た文章になります。自社の強みを言葉にする作業は、サービス紹介の整理と書き方もあわせてご覧ください。当方の制作実績でも、業種ごとに何を前面に出したかが見比べられるようにしています。
他社と同じ土俵で戦わないという選択
同業がそろって力を入れている領域は、それだけ競争も激しくなります。たとえば大手が広告費をかけている検索キーワードを正面から狙うより、自社の対応エリアや得意分野にしぼって、そこで一番詳しいサイトを目指すほうが、小規模な事業者には現実的です。競合調査は「追いつくため」ではなく、戦う場所を選ぶために行うものだと考えると、見るポイントが変わってきます。
制作の予算感については料金のページに目安をまとめています。他社サイトを見ていて「ここまで必要なのか分からない」と感じたときの判断材料にしていただければと思います。
見比べたサイトを持って、ご相談ください
「この会社のサイトが気になる」というURLが何本かあれば、そこから自社に合う要素と、合わない要素を一緒に切り分けられます。WEB PREPAではデザイン案を無料でお作りしていますので、他社サイトと見比べながら方向性を決めていただけます。まずはお気軽に無料でデザインを依頼するからご連絡ください。