サービス紹介ページの書き方|5つの要素と例文で「何でもやります」から抜け出す

「うちは何でもやります」。長く事業を続けてきた会社ほど、そう言いたくなる場面は多いと思います。幅広く対応できることは強みですし、断らずに応えてきたからこそ今のお客様がいる、という方もいらっしゃるはずです。
ただ、サービス紹介ページにその言葉をそのまま置くと、読む側は「自分の困りごとは頼めるのか」が分からないまま、ページを閉じてしまうことがあります。
- サービス紹介ページがぼんやりしてしまう理由と、整理の4ステップ
- 1つのサービスに入れる5つの要素と、それぞれの書き方
- 悪い例と良い例を並べた、そのまま使える例文
- 1ページにまとめるか分けるかの判断と、公開前のチェックリスト
目次
サービス紹介ページが「何でもやります」になる理由
サービス紹介がぼんやりするのは、文章力の問題ではありません。事業をしていると当たり前になっていることほど、言葉にしづらいからです。よくあるのは次のケースです。
- 対応範囲が広く、絞ると仕事を逃す気がする
- 社内の呼び方をそのまま見出しにしている
- 会社案内やパンフレットの文章を丸ごと移している
- 「詳しくはお問い合わせください」で説明が終わっている
共通しているのは、読み手が自分の状況に当てはめられないことです。訪問者は会社を評価しに来ているのではなく、「自分の困りごとを解決できる相手か」を確かめに来ています。
サービスを整理するのは、仕事を断るためではなく入口を分かりやすくするためです。よく相談される順に並べ、最後に「上記以外もご相談ください」と一行添えれば、幅広さは損なわれません。
整理は4ステップで進める
いきなり文章を書き始めず、まず材料をそろえます。紙1枚とこの1年の見積書や問い合わせ履歴があれば十分です。
サービス紹介を整理する4ステップ
- STEP 1書き出す受けた仕事を すべて並べる
- STEP 2まとめる近い仕事を 3〜5個に束ねる
- STEP 3並べ替える相談の多い順に 上から置く
- STEP 4書く5つの要素を 順に埋める
サービス紹介ページの書き方|入れる5つの要素
業種を問わず、1つのサービスにつき次の5点がそろっていると、読み手は自分に必要かどうかを判断できます。
1つのサービスに入れる5つの要素
- POINT 1サービス名お客様が口にする言葉で書く
- POINT 2どんな方向けか具体的な状況を1行で示す
- POINT 3対応内容の例実際に受けた依頼を3〜5件
- POINT 4費用の考え方目安の幅と金額が変わる条件
- POINT 5依頼の流れ問い合わせ後に起きることを順に
| 要素 | 書き方の目安 |
|---|---|
| サービス名 | 社内の略称や専門用語ではなく、お客様が使う言葉で。正式名称が分かりにくいときは横に補足を添える |
| どんな方向けか | 「築20年前後の戸建てにお住まいの方」「従業員10名以下の会社様」など、状況で1行 |
| 対応内容の例 | 実際に受けている依頼を短い箇条書きで。分類名より事例名のほうが伝わる |
| 費用の考え方 | 定価が出せなくても、目安の幅・見積りの有無・金額が変わる条件は書ける |
| 依頼の流れ | 連絡の目安・訪問の有無・所要期間を3〜4ステップで |
とくに効くのは「どんな方向けか」の1行です。当てはまる人は自分ごととして読み進め、当てはまらない人は早めに離れます。見込みの薄い問い合わせに時間を取られなくなるので、どちらも悪い結果ではありません。
例文で比べる|悪い例と良い例
住宅リフォームの会社を例に、同じサービスを2通りで書いてみます。内容は説明のための架空の例です。
| 要素 | 悪い例 | 良い例 |
|---|---|---|
| サービス名 | 水回り事業 | キッチン・お風呂・トイレのリフォーム |
| どんな方向けか | (記載なし) | 設備の故障や使いにくさが気になってきた、築15年以上のお住まいの方へ |
| 対応内容の例 | 水回り全般に対応します | ユニットバスの入れ替え/和式から洋式トイレへの交換/キッチンの位置を変えない入れ替え |
| 費用の考え方 | お気軽にお問い合わせください | 現地を見てからお見積りします。金額は設備のグレードと、床や壁の補修が要るかで変わります |
良い例は、特別な言葉を使っていません。誰向けか・何をするか・何で金額が変わるかを、お客様の言葉で書いているだけです。
「お風呂が寒い」「トイレの水が止まりにくい」。そんな小さな困りごとから、キッチン・お風呂・トイレのリフォームをお引き受けしています。まずは今の状態を見せてください。直すか入れ替えるかを、一緒に決めていきます。
冒頭には、会社の紹介より先にお客様の困りごとを置きます。自分のことだと感じた人は、その下の対応例まで読んでくれます。
1ページにまとめるか、サービスごとに分けるか
判断の目安は「サービスごとに探される言葉が違うか」と「説明にどれくらいの分量が要るか」の2点です。
| 項目 | 1ページにまとめる | サービスごとに分ける |
|---|---|---|
| 向いている場合 | サービスが2〜3種類で内容が近い | 4種類以上、またはお客様の層が違う |
| 検索との相性 | ページが分散しない | サービス名+地域名で個別に届きやすい |
| 読みやすさ | 長くなると下のサービスが読まれにくい | 必要なところだけ読める |
| 更新の手間 | 1か所を直せばよい | ページ数だけ増える |
迷ったら、まず一覧ページを1枚つくり、問い合わせの多いサービスから個別ページへ育てていく進め方がおすすめです。サイト全体の組み立ては、次の記事で整理しています。
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一覧ページには必ず次の行き先を置く
一覧のカードや見出しから、それぞれの個別ページへ進めるようにします。個別ページの末尾にも、関連する実績・よくある質問・問い合わせのどれかへの案内を1つ置くと、読み終えた人の動きが止まりません。
公開前のチェックリスト8項目
書き終えたら、業界の外にいる家族や知人に読んでもらうつもりで確認します。
- サービス名が、お客様の使う言葉になっている
- 各サービスに「どんな方向けか」が1行ある
- 実際の依頼例が3件以上書かれている
- 費用の目安か、金額が変わる条件が書かれている
- 問い合わせ後の流れが分かる
- 専門用語に説明が添えられている
- 同業他社の社名に置き換えても通じる文が残っていない
- ページの終わりに問い合わせへの導線がある
サービスに関心を持った人は、そのあと運営元や実際の仕事を確かめに行きます。会社概要ページや、私がお作りした制作実績のように、実績とセットで見せると検討している方の不安が減ります。
よくある質問
サービス紹介ページは何文字くらい書けばいいですか?
決まった字数はありません。5つの要素がそろっていれば、1サービスあたり数百字でも十分に伝わります。長さより、読み手の疑問が上から順に解けているかを優先してください。
料金を出しにくい業種でも、費用の欄は必要ですか?
金額を出せなくても、見積りの有無や金額が変わる条件は書けます。何も書かないと判断材料がなくなり、比較の段階で外されやすくなります。
対応範囲が広すぎて、3〜5個に絞れません。
この1年で相談が多かった順に上位を選び、残りは「その他のご相談」としてまとめる方法があります。入口を分かりやすくするだけで、受ける仕事の幅は変わりません。
文章を書く時間がなく、原稿が用意できません。
お話をうかがって文章に整える進め方ができます。WEB PREPAでは、写真・文章のご用意もサポートしていますので、箇条書きのメモや口頭の説明からで構いません。
あとからサービスが増えたら、ページを足せますか?
足せます。WEB PREPAの月額には更新代行(月2回まで)が含まれており、サービスの追加や文章の差し替えもその範囲でお引き受けしています。
個人で運営している制作者に頼んで大丈夫ですか?
WEB PREPAは委託や下請けを挟まず、お問い合わせから公開後の更新まで同じ制作者が担当します。ご契約の前に無料でデザイン案をお見せしますので、仕上がりを見てから判断していただけます。