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2026.10.16 ・ ホームページ制作

持続化補助金の見積書|ホームページ制作で「一式」が通らない理由と内訳の書き方

「補助金に使うので、見積書をお願いします」。持続化補助金でホームページを作るとき、制作会社に必ず頼むことになるのが見積書です。ところが「ホームページ制作一式」とだけ書いた見積書は、補助金では認められません。

この記事では、第20回の公募要領と補助金事務局の案内をもとに、ホームページ制作の見積書をいつ、どのように用意すればよいかを整理します。

この記事でわかること

  • 見積書を出すタイミングと期限
  • 認められる見積書の6つの条件
  • ホームページ制作の内訳の書き方の例
  • 相見積もりの基準とあとに続く書類
この記事の情報について

2026年10月16日時点で、小規模事業者持続化補助金 第20回の公募要領(第8版・2026年7月21日改版)、商工会議所地区の事務局サイト「見積書等の提出」(第18回・第19回向けの案内)、第19回の補助事業の手引きで確認できた内容です。第20回の補助事業の手引きは今後公開される予定のため、最新の資料で必ずご確認ください。

目次
  1. 持続化補助金の見積書は、いつ出す?
  2. 認められる見積書の6つの条件
  3. ホームページ制作の内訳はこう分ける
  4. 相見積もりが要るのはいくらから?
  5. 見積書のあとに続く書類と日付の順番
  6. よくある質問

持続化補助金の見積書は、いつ出す?

第20回の公募要領では、見積書は「採択のあと、交付決定の前」に出す書類です。採択されたら、計上したすべての経費について見積書等(相見積もりを含む)を出し、事務局の審査を経て交付決定となります。

第20回で見積書を出すまでの流れ

  1. STEP 1申請経費明細に金額を入れる
  2. STEP 2採択2027年3月頃の予定
  3. STEP 3見積書の提出すべての経費分
  4. STEP 4交付決定採択から概ね1〜2か月
  5. STEP 5発注交付決定日から
見積書は採択のあと、発注は交付決定のあと

見積書の提出期限は2028年2月29日で、期限までに出さないと採択取消しになります。ただ、交付決定は見積書を速やかに出しても採択発表から概ね1〜2か月かかるとされています。制作の期間を確保するためにも、採択されたらすぐ出せるようにしておくのが現実的です。

申請の前にも見積もりはもらっておく

事務局サイトの案内では、申請時に出した経費明細表の金額と、採択後に出す見積書の金額は一致している必要があるとされています。違う場合は経費明細表を直して出し直しますが、補助金の申請額は応募時の金額が上限です。

また、公募要領では、補助事業計画にない新しい費目の追加は原則として認められません。申請の前に制作会社から見積もりをもらい、その金額と内訳で計画を立てておくと、あとで食い違いが起きにくくなります。

認められる見積書の6つの条件

事務局サイトの「見積書等の提出」では、見積書で確認する点として次の6つが挙げられています。ホームページ制作の見積書に当てはめると、こうなります。

確認される点 ホームページ制作での書き方
発行日 発行した日付を書く
見積書であること 表題を「御見積書」にする
宛名 補助事業者の名前
(法人なら法人名)
発行者 制作会社の名前と住所
見積金額 税込か税抜かを明記
取引内容 作業ごとの品名と数量

宛名は、法人の場合は法人名である必要があります。代表者の個人名や、別の会社の名前になっていないかを受け取った時点で確かめます。

「一式」「諸経費」は認められない

同じ案内では、「一式」「等」「他」「諸経費」といった書き方は認められないとされ、諸経費のように中身が分からない経費による差し戻しが増えているとも書かれています。公募要領でも、見積金額に複数の項目が含まれる場合は内訳を示すよう求めています。

ホームページ制作の内訳はこう分ける

ホームページの見積もりは「制作一式」とまとめられがちです。補助金に使うときは、作業ごとに行を分けて、何をどれだけ作るのかが分かるようにします。

通りにくい書き方 内訳の分かる書き方
ホームページ制作 一式 トップページ制作 1ページ
下層ページ制作 6ページ
SEO対策 一式 タイトル・説明文の設定
7ページ分
写真 一式 商品写真の撮影
20カット
諸経費 お問い合わせフォーム設置
スマホ表示の調整

数量は一例です。ページ名(施工事例・料金・会社概要など)まで書いておくと、補助事業計画に書いた取り組みと見積書の中身がつながり、確認する側にも伝わりやすくなります。

対象にならない項目は行を分けておく

公募要領では、ウェブサイトに関するコンサルティング・アドバイス費用、すでに導入しているソフトウェアの更新料、補助事業の期間内に運用に至らなかったホームページなどは対象外です。SEO対策は「効果や作業内容が明確な」ものに限られます。一方、自社のホームページで使う写真や動画の制作費は、ウェブサイト関連費に入れるよう書かれています。

見積書で分けておきたいもの

  • 補助事業の期間が終わったあとの保守費
  • 期間を越えるソフトの利用料(期間分だけ対象)
  • ドメイン・サーバー費(記載がないため事前に確認)

ウェブサイト関連費の補助金申請額は30万円(税込)までで、ウェブサイト関連費だけでの申請はできません。見積書に税込・税抜を明記しておくと、経費明細の金額と照らし合わせやすくなります。

相見積もりが要るのはいくらから?

第20回の公募要領では、発注総額(1件あたり)が50万円(税込)を超える場合、2者以上から見積もりを取り、安い方を選ぶ決まりです。第18回・第19回の事務局の案内では基準が100万円(税込)超だったので、古い情報と混ざらないよう注意してください。

相見積もりは、事業者ご自身が別々の会社から取り寄せます。内容の性質上ほかに見積もりを頼めない場合は、随意契約の理由書を採択後、交付決定までに出します。市場価格から大きく離れた金額は対象外になります。

差し戻されやすい見積書

  • 制作一式・諸経費だけ
  • 宛名が補助事業者でない
  • 税込か税抜か分からない
  • 申請時の金額と違う

確認が進みやすい見積書

  • 作業ごとの品名と数量
  • 宛名が補助事業者
  • 税込・税抜を明記
  • 経費明細と同じ金額
「誰に・何を・いくら」を明確に

なお、50万円(税抜)以上で作ったウェブサイトは「処分制限財産」になり、通常は取得日から5年間、廃棄や譲渡などが制限されることがあります。金額を決めるときは、この点も合わせて確かめておきます。

見積書のあとに続く書類と日付の順番

見積書は、補助金で使う書類の最初の1枚です。第19回の補助事業の手引きでは、ホームページ制作を外注したときの証拠書類として、次のものが挙げられています。

書類 出す時期・ポイント
見積書 交付決定の前に提出
発注書または契約書 交付決定日以降の日付
納品書・完了報告書 制作が終わったとき
請求書 納品のあと
振込の控え 期間内に銀行振込
公開した画面の写し URL・事業者名・
内容が分かるもの
取得財産管理明細表 税抜50万円以上の場合

支払いは銀行振込が大原則で、1取引10万円(税抜)を超える現金払いや、相殺による支払いは認められません。日付は「見積 → 交付決定 → 発注 → 納品 → 請求 → 支払い」の順で、補助事業の期間(第20回は交付決定日から2028年3月31日まで)の中に収めます。

あわせて読みたいホームページの見積もり、どこを見ればいい?見積書の項目の意味と「一式」の確かめ方補助金に限らない見積書の項目の見方2026.10.07

WEB PREPAでは、補助金の申請に使える内訳つきの見積書と、発注書のひな形・納品書・請求書、実績報告で使う公開ページの画面をそろえてお渡ししています。見積書の番号を発注書に、発注書の番号を納品書に書き、書類のつながりを追えるようにしています。詳しくは補助金を使ったホームページ制作のページをご覧ください。申請書類の作成や申請の代行はしていません。

リニューアルで使う場合の注意点は、リニューアルに補助金は使える?の記事にまとめています。

公式の情報

最新の公募要領で必ず確認を

補助金の決まりは回ごとに変わります。見積書の基準・上限額・必要な書類は、申請する回の最新の公募要領と補助事業の手引きで必ずご確認ください。

よくある質問

申請するときにも見積書の提出は必要ですか?

第20回の公募要領の流れでは、見積書は採択のあと、交付決定の前に出します。ただ、申請時の経費明細の金額と採択後の見積金額はそろえる必要があるため、申請の前に制作会社から見積もりをもらっておくのが確実です。

見積金額が申請したときと変わったら?

事務局サイトの案内では、金額が違う場合は経費明細表を直して出し直すとされています。ただし補助金の申請額は応募時の金額が上限です。交付決定のあとに内容を変える場合は、事前に事務局の承認が必要です。

相見積もりは制作会社に用意してもらえますか?

相見積もりは、事業者ご自身が別々の会社から取り寄せる決まりです。公的な資金を使う事業のため、発注先の制作会社にほかの会社の見積もりまでまとめて用意してもらう形は避けてください。

月額制のホームページでも見積書を出せますか?

補助の対象は、補助事業の期間内に支払いまで終えた経費です。期間を越える利用料は期間分だけが対象になるため、月額制の扱いは申請前に商工会・商工会議所に確かめてください。WEB PREPAでは、補助金をお使いの場合は一括払いでお作りしています。

申請書も制作会社に作ってもらえますか?

見積書は制作会社が発行するものですが、申請書類は事業者ご自身が作るものです。行政書士ではない者が報酬を得て官公署に出す書類を作ることは法律で禁止されているため、WEB PREPAは申請書類の作成や代行はしていません。

採択されなかったら、見積もりの費用はかかりますか?

WEB PREPAの場合、見積書をお出しした段階ではご発注前のため、採択されなかったときにお支払いは発生しません。自費で進めるか、次の回に申請し直すかを選べます。

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