Instagramがあればホームページはいらない?SNSと自社サイトの役割の違い

「InstagramやLINEで発信しているし、ホームページは後回しでいいかもしれない」。そんな声を、ご相談のなかでよくお聞きします。実際、SNSだけで予約が埋まっているお店もありますし、更新の手軽さではSNSにかないません。
ただ、しばらく運用したあとで「新規の問い合わせが増えない」「取引先や求職者に会社の説明ができない」と感じ始める方も少なくありません。これは、SNSとホームページが担っている役割がそもそも違うためです。
SNSとホームページは、届く相手と情報の残り方が違う
どちらが優れているかという話ではなく、得意なことが分かれています。まず違いを整理しておくと、自社にどちらがどれだけ必要かを判断しやすくなります。
| 比べる点 | SNS | ホームページ |
|---|---|---|
| 主に届く相手 | フォロワーと、おすすめ表示で偶然出会った人 | 検索して自分から探しに来た人 |
| 情報の残り方 | 数日で流れて埋もれやすい | ページとして残り、後から探せる |
| 情報量 | 短文・写真中心。細かい条件は書きにくい | 料金・対応範囲・会社概要まで整理して載せられる |
| 運営の主導権 | 仕様変更やアカウント停止の影響を受ける | 自社の資産として管理できる |
| 向いている場面 | 日々の様子を見せて親しみを持ってもらう | 検討している人に判断材料を渡す |
言い換えると、SNSは「知ってもらう入口」、ホームページは「決めてもらう場所」に近い性格を持っています。片方だけで完結する事業もありますが、多くの場合はこの二つがつながっていないところで機会を逃しています。
SNSだけで運用しているときに起きやすいこと
SNS運用そのものを否定するわけではありません。ただ、次のような場面では困りやすくなります。心当たりがあるかどうかで判断してみてください。
過去の投稿が探せず、同じ質問が繰り返される
料金、営業時間、駐車場の有無、対応エリア。こうした「毎回聞かれること」をSNSに書いても、数週間もすれば下に流れてしまいます。プロフィール欄に書ける文字数にも限りがあります。結果として、同じ質問への返信に時間を取られ続けることになります。ホームページに一度書いておけば、そのページを案内するだけで済みます。
社名や店名で検索されたときに、何も出てこない
紹介や名刺交換のあと、相手はほぼ確実に社名を検索します。そのときSNSアカウントだけしか出てこないと、事業の全体像が伝わりません。特に法人相手の取引や、求人に応募するか迷っている人にとっては、会社概要・所在地・沿革といった基本情報が見当たらないこと自体が判断を止める理由になります。
アカウントに依存した状態になる
SNSは便利な一方、こちらで管理できない要素があります。表示の仕組みが変われば届く範囲は変わりますし、意図せずアカウントが使えなくなる可能性もゼロではありません。連絡先や予約の受け口がSNSだけにある状態は、そのときに影響が大きくなります。
役割を分けると、更新の負担はむしろ減る
「両方やるのは大変では」と思われるかもしれませんが、同じ内容を二重に投稿する必要はありません。おすすめは、変わらない情報と、日々流れていく情報で置き場所を分けることです。
- ホームページに置く:料金の考え方、対応範囲、会社概要、よくある質問、事例
- SNSに置く:今日の様子、季節の案内、施工や制作の途中経過、スタッフの人柄
そのうえで、両者を行き来できるようにします。SNSのプロフィール欄にホームページのURLを置き、ホームページ側にはSNSへのリンクや最新投稿を載せておく。この往復ができていないケースは意外と多く、せっかくSNSで興味を持った人が詳細にたどり着けないまま離れてしまいます。
また、SNSで反応がよかった投稿は、ホームページの記事に書き直して残す価値があります。投稿では書ききれなかった背景や手順を補うと、検索から読まれる資料になります。何を書くか迷う場合は、ブログ記事のテーマとキーワードの決め方もあわせてご覧ください。
SNS中心の事業者が、まず用意したいページ
最初から十数ページの大きなサイトを作る必要はありません。SNSをすでに運用しているなら、それを補う形で次の内容がそろっていれば十分に役割を果たします。
- トップページ(何をしている事業者かが数秒で分かる)
- サービス・メニューと料金の考え方
- 事例やお客様の声
- 会社概要・アクセス
- 問い合わせ、または予約への導線
ページ数が少ないぶん費用も抑えられます。実際の構成や金額の目安は料金のご案内と制作実績でご確認いただけます。
なお、ページを作っても問い合わせにつながらない場合は、入口の数ではなく導線に原因があることが多いです。その観点は問い合わせが増えないホームページ、3つの原因で詳しく書いています。
判断の目安
次のどれかに当てはまるなら、ホームページを持っておく意味は大きいと考えられます。逆に、常連客だけで予定が埋まり、新規も取引先対応も必要ないという状況であれば、急いで作る必要はありません。
- 初めてのお客様や取引先から連絡をもらうことがある
- 料金や条件の説明に毎回時間がかかっている
- 求人を出す予定がある、または応募が集まりにくい
- SNSの反応が以前より届きにくいと感じている
迷っている段階でご相談ください
「うちはSNSだけで足りるのか、それともページを作ったほうがいいのか」。この判断は業種や商圏によって変わるため、一律の正解はありません。WEB PREPAでは、現在の集客の状況をお聞きしたうえで、必要な範囲だけをご提案しています。作らないほうがよい場合はその旨もお伝えします。
まずは今のSNSアカウントを拝見しながら、どこを補えばよいかを整理するところからで構いません。無料でデザインを依頼するボタンから、お気軽にご相談ください。