【実績ページの作り方】お客様の声・施工事例で信頼を伝える集め方と見せ方

「うちの強みはきちんと書いた。それでも問い合わせにつながらない」——ホームページの文章を見直したあとに、こう感じる経営者の方は少なくありません。自社で語れることは書き尽くしたのに、あと一歩が足りない。その最後の一歩を埋めるのが、お客様の声や施工事例といった「第三者から見た評価」です。
お客様の声・実績が問い合わせにつながる理由
初めて依頼する会社を探しているお客様は、その会社の腕前を直接確かめる方法を持っていません。だから「同じような立場の人が、実際に頼んで、どうだったか」を手がかりにします。自社が「丁寧に対応します」と書くよりも、実際のお客様が「連絡が早くて助かった」と語っているほうが、読み手の中では重く扱われます。
もうひとつの役割は、依頼後のイメージを具体化することです。金額・期間・進め方が分からないまま問い合わせるのは、誰にとっても心理的な負担があります。実際の事例に「どんな相談から始まり、どれくらいで、いくらぐらいだったか」が書かれていれば、その負担が下がります。問い合わせフォームの入力項目を減らすのと同じくらい、事例ページは申し込みの手前の壁を低くしてくれます。
- 自社の説明を裏付ける材料になる
- 依頼後の流れが具体的に想像できる
- 自分と近い業種・規模の例を見つけてもらえる
- 営業や商談の場でも資料として使える
載せられる実績コンテンツの種類
「実績」と一口に言っても、業種によって出しやすいものが違います。無理に全部そろえる必要はなく、自社が続けやすい形をひとつ選ぶところから始めます。
| 種類 | 向いている業種 | 準備の手間 | ポイント |
|---|---|---|---|
| お客様の声 | 店舗・サロン・士業・教室 | 小 | 短くてよい。数がそろうと効く |
| 施工事例・制作事例 | 工務店・リフォーム・外構・製造 | 中 | 写真が主役。着工前後の記録が要 |
| 導入事例・取引先実績 | BtoB・卸・受託 | 中〜大 | 社名掲載は先方の許可が必要 |
| 数字で示す実績 | 全業種 | 小 | 創業年数・累計件数・対応エリア数など |
お客様の名前や社名を出せない業種でも、「業種・地域・規模」だけを示す形なら載せられることがあります。医療・福祉のように広告表現に制限がある分野は、業界のルールを確認したうえで扱いを決めてください。
お客様の声の集め方
頼むタイミングを決めておく
思い出したときに頼むと、いつまでも集まりません。「引き渡しの日」「初回サービスの翌週」のように、業務の流れの中に依頼するタイミングを固定するのが確実です。満足度が最も高いのは、成果を実感した直後です。時間が空くほど記憶は薄れ、返事も返ってきにくくなります。
自由記述ではなく、質問を5つ渡す
「ご感想をお願いします」とだけ伝えると、多くの方は手が止まります。答えやすい質問に分けて渡すと、そのまま掲載できる文章が返ってきます。
- 依頼前はどんなことに困っていましたか
- 他社ではなく当社に決めた理由は何ですか
- 実際に依頼してみて、印象に残っていることは
- 依頼後、どんな変化がありましたか
- 迷っている方へ一言お願いします
特に効くのは2つ目の「決めた理由」です。ここには、自社が想定していなかった選ばれ方が書かれていることがあります。それはそのまま、トップページで打ち出すべき強みの手がかりになります。
掲載の許可を、記録に残してもらう
口頭の了承だけで進めると、後から掲載範囲の認識がずれることがあります。掲載する媒体、氏名の出し方(実名・イニシャル・匿名)、写真の有無を書面やメールで確認し、記録を残しておきます。手書きのアンケート用紙を使う場合は、用紙の中に掲載可否のチェック欄を入れておくと運用が楽になります。
施工事例・制作事例の見せ方
事例ページで最も見られるのは写真です。文章より先に、写真の質と枚数が信頼を左右します。撮影のコツはホームページに載せる写真の選び方で詳しく触れていますが、事例に限っては次の3点を押さえるだけでも仕上がりが変わります。
- 着工前・作業中・完成後をそろえて撮る
- 同じ立ち位置・同じ画角で撮って並べる
- 全体写真と、こだわった部分の寄り写真を1枚ずつ
並べ方は、1件につき1ページを基本にします。一覧ページに写真を並べただけの構成は見栄えはよいものの、検索から個別に見つけてもらう入り口になりません。1件ごとにページを分け、地域名・工事の種類・建物の種類といった言葉を見出しと本文に自然に含めておくと、「その地域でその工事を探している人」に届く可能性が出てきます。
本文には、依頼のきっかけ、提案した内容、工夫した点、期間、可能であれば費用の目安まで書きます。金額を出しにくい場合は「100万円台」のような幅の表記でも構いません。料金の載せ方と同じ考え方で、幅を示すだけでも問い合わせ前の不安はかなり減ります。実際の並べ方は当社の制作実績もご参考にしてください。
やってはいけない書き方
信頼を得るためのページで信頼を失わないよう、次の点には注意します。
まず、実在しないお客様の声を作らないこと。文章の巧拙よりも、内容の具体性のほうがはるかに伝わります。作られた声は不自然に整っているため、読み手に見抜かれます。
次に、事業者が関与していることを隠した口コミ・体験談は、景品表示法上の規制対象とされています。謝礼や割引と引き換えに投稿を依頼する場合は、その関係が分かるように示す必要があります。取り扱いに迷う表現は、消費者庁の公表資料や専門家に確認してから掲載してください。
最後に、一部の良い結果だけを取り上げて全体の効果のように見せないこと。「個人の感想です」と小さく添えるだけでは足りないと判断される場合があります。事例の条件(規模・期間・前提)を本文に書いておくほうが、結果として説得力も増します。
実績が少なくても始められる
「まだ2件しかないから、ページを作るのは先で」と後回しにされることがよくあります。しかし、2件でもゼロとは大きく違います。空のページを作らないことと、公開を先送りすることは別の話です。まず1〜2件で公開し、案件が終わるたびに1件ずつ追加していく。半年も続ければ、他社が真似できない資産になります。
そのためには、事例を自分たちで追加できる仕組みが必要です。制作会社に毎回依頼しないと1件も増やせない状態だと、更新は確実に止まります。管理画面から写真と文章を入れるだけで1件追加できるようにしておく——事例が価値を持つ業種であれば、この設計は最初の見積もりの段階で相談しておくべき項目です。
実績の見せ方から、ご相談ください
WEB PREPA では、施工事例やお客様の声を後から自分たちで増やせる形でホームページをお作りしています。何を実績として出せるか分からない、という段階でのご相談も歓迎です。料金は事前に明示していますので、費用感を確かめたうえでご検討いただけます。まずは無料でデザインを依頼するところから、お気軽にお試しください。