八女市の生産者・つくり手向け|通販につながるホームページ制作と載せる情報

「お茶も、加工品も、工房の仕事も、実際に見て・食べてもらえれば良さが伝わる」——八女市で作り手として仕事をされている方から、よくお聞きする言葉です。直売所や催事、紹介でのお付き合いが中心でも、名前を聞いた人はまずスマートフォンで検索します。そのときに何も出てこない、あるいは何年も前のページしか出てこない、という状態はもったいないものです。
この記事では、八女市の生産者・つくり手の方が、通販や卸の問い合わせにつながるホームページを持つときに、何を載せるとよいかを整理します。
八女市の商圏は「地元」と「県外・全国」の二層になっている
八女市は2006年に上陽町を、2010年2月に黒木町・立花町・矢部村・星野村を編入し、平野部から山間部までを含む広い市域になりました。人口は約6万人規模で、福島地区の白壁の町並みのように市街地がある一方、星野村や矢部村のように山あいの集落もあり、同じ市内でも事業の環境がかなり違います。
産品も幅広く、八女茶をはじめ、電照菊やぶどう、たけのこなどの農産物、国の伝統的工芸品に指定されている八女福島仏壇、そして八女提灯や和紙、石灯籠といった手仕事が続いています。
ここで大事なのは、お客様が二層に分かれていることです。ひとつは久留米市・筑後市・広川町・うきは市といった、直売所や店舗に足を運べる範囲の近隣。もうひとつは、八女茶や工芸品を目当てに取り寄せる県外・全国のお客様と、飲食店や小売店のバイヤーです。前者は「行ける場所か」を、後者は「送ってもらえるか」を知りたがっていて、見たい情報が違います。
「八女茶」で探す人と、屋号で探す人は別々に来る
「八女茶」のような産地名の一般的な言葉は、全国の販売店や大手の通販が並ぶため、個々の生産者が上位に出るのは簡単ではありません。一方で、催事や紹介、贈答品のパッケージで名前を知った人が、屋号や農園名で検索する場面は確実にあります。まずはこの「名前で検索した人の受け皿」を用意するほうが堅実です。
あわせて、旧町村名で探されることも覚えておきたい点です。黒木・立花・星野・矢部・上陽は今も地域の呼び名として生きていて、「星野村 お茶」のような探し方をする人がいます。住所表記も「八女市星野村」「八女市黒木町」と続くため、ホームページ・地図・名刺で書き方をそろえておくと迷わせません。
通販につながるホームページに載せておきたい情報
買う側が知りたいことは、意外なほど具体的です。次の6点が書かれているかどうかで、問い合わせの手前で離脱するかが変わります。
| 買う前に知りたいこと | サイトに書けること |
|---|---|
| 誰が作っているのか | 作り手の顔写真、畑や工房の場所、続けてきた年数、仕事のこだわり |
| 他と何が違うのか | 品種や等級、製法、栽培の方法。受賞歴や認証は事実のみを記載する |
| いくらかかるのか | 内容量ごとの価格、送料の考え方、クール便や地域別の追加料金 |
| いつ買えるのか | 収穫や新茶の時期、季節限定の期間、品切れになりやすい時期 |
| どう届くのか | 発送までの日数、のしや包装への対応、配送できる地域 |
| どこに聞けばよいか | 電話・メール・フォームの窓口。個人向けと業務用の問い合わせ先を分ける |
季節と在庫は「先に」書いたほうが手間が減る
農産物や手仕事の品は、時期によって出せるものが変わります。「今は何がありますか」という電話に毎回答えるより、旬の時期と品切れの見込みを書いておくほうが手間が減ります。そのためには自分で書き換えられる作りが前提になるので、依頼時に必ず確認してください。
ネットショップとホームページは役割を分けて考える
「モールに出店しているからホームページは要らないのでは」と聞かれます。役割が違うので、どちらか一方という話ではありません。
| 比べる点 | 自社のホームページ | モール・カートサービス |
|---|---|---|
| 主な役割 | 名前で調べた人に、作り手と考え方を伝える | 買い物かご・決済・配送の仕組みを借りる |
| 書ける量 | 制限がなく、工房の紹介や卸の案内も置ける | 商品ページ中心で、書式は各サービスの範囲内 |
| 費用 | 制作費と、サーバー・ドメインなどの維持費 | 月額や販売手数料など、売れた分に応じた費用が中心 |
| 続けたときの資産 | 自分の資産として蓄積し、移転もできる | サービスの仕様変更や終了の影響を受ける |
小さく始めるなら、決済はカートサービスに任せ、ホームページから案内する形でも十分に成り立ちます。なお、自分で商品を販売する場合は、特定商取引法に基づく表記など、必要な記載があります。公開前に確認したい表記についてはこちらの記事にまとめています。
卸・業務用・ギフトの入口は分けておく
個人のお取り寄せだけでなく、飲食店や小売店との取引、法人の贈答需要が売上の柱になっている事業者は少なくありません。この層が知りたいのは、価格より先に「最小ロット」「継続して出せる量」「サンプルの可否」「納品までの日数」です。個人向けと同じ場所に混ぜず、業務用のご相談として入口を分けたほうが話が早くなります。
仏壇や提灯のように修理・張り替えの相談が来る仕事なら、それも独立した入口にしておくと問い合わせが整理されます。
八女市で見つけてもらうために、あわせてやっておくこと
直売所や工房を公開している場合は、Googleビジネスプロフィールの整備もセットで考えます。
- 店名・住所・電話番号をホームページと一字一句そろえる
- 農繁期の休みや不定休を営業時間に反映する
- 外観・駐車場・商品の写真を載せる
- 口コミには短くても返信する
八女インターチェンジからの所要時間や、白壁の町並みからの道順を書いておくと、県外から来る方には親切です。山あいの地域では地図のピンが実際の入口とずれることもあるため、目印になる建物や看板を添えておくと、たどり着けずに引き返されることが減ります。市外から来訪する層への見せ方は、糸島市の飲食店・観光型ビジネスの記事でも触れています。
費用と、補助金を調べるときの注意
制作費は、作り方や規模によって幅があります。当方の料金の考え方は料金ページに、実際に作ったサイトは制作実績に掲載していますので、判断の材料にしてください。同じ筑後地域では、隣接する久留米市の医院向けの記事も公開しています。
補助金を使えないかと考える方も多いので、調べ方の注意を3つだけ挙げます。
- ウェブ関連費の扱いは公募回ごとに見直されるため、最新の公募要領を見る
- 八女商工会議所や地域の商工会、市の産業振興の窓口で最新の状況を確認する
- 交付決定の前に契約・着手した分は対象外になるのが一般的
補助金は原則として後払いで、一度は自己資金で立て替えることになります。採択されなかった場合にどうするかまで決めてから動くと安心です。
よくあるご質問
直売とSNSでやれているのですが、必要でしょうか
SNSは新しい投稿を届けるのが得意な一方、過去の情報は流れて見つけにくくなります。価格や発送の条件のように「あとから確認したいこと」を置く場所としては、ホームページのほうが向いています。使い分けの考え方はSNSとホームページの記事で詳しくご説明しています。
小さな農家・工房でも作る意味はありますか
規模よりも「名前で検索されるかどうか」で考えるとよいと思います。催事や贈答でお渡しした先の方が後から調べるなら、1ページでも受け皿があるだけで印象が変わります。最初から通販機能をそろえる必要はありません。
まずは無料でご相談ください
WEB PREPAでは、八女市とその周辺の事業者様からのご相談を承っています。通販まで進めるか案内にとどめるか、といった段階から一緒に整理します。デザイン案は無料でお作りしていますので、まずは今の状況をお聞かせください。無料でデザインを依頼する。