ホームページの保守費用|月額に含まれるものと、見直すときの判断基準

「ホームページの月額費用を毎月払っているけれど、実際に何をしてもらっているのか分からない」——制作会社との付き合いが数年になると、こうした疑問が出てきます。金額が大きいわけではないぶん、確認しないまま払い続けてしまいがちな費用でもあります。
月額の保守費用は、内訳を知らないままだと「高い」とも「妥当」とも判断できません。ここでは保守費用に何が含まれているのか、どこまでが月額の範囲なのか、そして見直すときに何を基準にすればよいのかを整理します。
ホームページの保守費用は「何もしていない料金」ではない
保守費用が分かりにくいのは、成果物が目に見えないからです。新しいページが増えるわけでもデザインが変わるわけでもないため、何も起きていない月ほど「払う意味があるのか」と感じます。
しかし実際には、ホームページは公開したあとも動き続けているソフトウェアです。サーバーは稼働し続け、WordPressなどの土台は更新が配布され、SSL証明書には有効期限があります。何も起きていない状態は、放置の結果ではなく、維持された結果であることが多いのです。
逆に言えば、その維持のために実際は何も行われていない契約もあります。だからこそ内訳の確認が必要になります。
月額の保守費用に含まれるものの内訳
会社によって呼び方は違いますが、月額に含まれる作業はおおむね次の4種類に分けられます。自社の契約がどこまでをカバーしているか、照らし合わせてみてください。
| 分類 | 具体的な内容 | 止めるとどうなるか |
|---|---|---|
| サーバー・ドメイン | レンタルサーバーの契約料、ドメインの年間更新料、SSL証明書の維持 | サイトとメールが同時に止まる。ドメインは失効すると取り戻せないことがある |
| システムの更新 | WordPress本体・プラグイン・テーマの更新、更新後の表示確認 | 古いまま放置され、不正アクセスの入口になりやすい |
| バックアップ・監視 | 定期バックアップの取得と保管、稼働監視、障害時の復旧対応 | トラブル時に戻す先がなく、作り直しになる場合がある |
| 更新代行・相談 | 文章や写真の差し替え、営業時間の変更、メールや相談への回答 | 都度見積りになり、小さな修正を頼みにくくなる |
「更新代行」の範囲は会社ごとに大きく違う
特に差が出るのが4つ目の更新代行です。月に何回まで、1回あたりどのくらいの作業量までを含むのかは、契約書に書かれていないこともあります。文章の差し替え1か所は無料でも、ページの追加やレイアウトの変更は別料金というのが一般的です。
「月◯回まで」「1回30分程度の作業まで」といった目安が示されているかどうかを確認してください。範囲が曖昧なままだと、依頼するたびに気を遣うことになり、結果としてサイトが更新されなくなります。
ドメインとサーバーの名義も併せて確認を
保守費用にサーバー代が含まれている場合、契約名義が制作会社になっていることがあります。支払いをまとめられる利点はありますが、将来の乗り換えや解約時の扱いに影響します。詳しくはドメインとサーバーの名義についての記事も参考にしてください。
月額に含まれないことが多い作業
次のような作業は、保守費用とは別に見積りになるのが通常です。含まれていると思い込んでいると、認識のずれが起きます。
- 新しいページの追加
- デザインの変更・レイアウトの作り直し
- 問い合わせフォームの項目追加
- 写真の撮影・加工
- ブログ記事の執筆代行
- SEOの改善提案・広告の運用
これらは制作作業に近いため、別料金であること自体は不自然ではありません。問題になるのは、どちらに入るのかが事前に共有されていない場合です。契約時に「これは月額の中ですか、別ですか」と一度確認しておくと、その後のやり取りが楽になります。
保守費用を見直すときの4つの判断基準
金額だけを見て高い・安いを決めると、必要な部分まで削ってしまうことがあります。次の4点で判断してください。
1. この1年で実際に何が行われたか
更新履歴や作業報告があるかを確認します。報告書がなくても、依頼したときにすぐ対応してもらえたか、WordPressのバージョンが古いまま放置されていないかで、おおよその実態は分かります。管理画面にログインできる場合は、更新が滞っていないか見てみてください。
2. 自社で更新できる範囲はどこまでか
営業時間やお知らせを自社で書き換えられるなら、更新代行の比重は下がります。逆に、社内に触れる人がいないなら代行込みの契約に価値があります。自社の体制と契約内容が合っているかという視点で見ます。
3. トラブルが起きたときに誰が動くか
サイトが表示されない、フォームからのメールが届かない、といった事態は実際に起こります。そのとき連絡先が明確で、当日中に反応が返ってくるかどうかは、月額数千円の差より重要になる場合があります。
4. 金額と内訳が対応しているか
「保守費用一式」とだけ書かれている見積りは、比較のしようがありません。サーバー代・更新作業・更新代行がそれぞれいくらなのかが分かれば、他社と比べる際も判断できます。見積書の見方は制作会社の選び方でも詳しく触れています。
解約・乗り換えを考えるときに先に確認すること
保守契約を切り替える場合、以下を先に押さえておくと引き継ぎがスムーズです。
- ドメインとサーバーの契約名義
- 管理画面のIDとパスワードの所在
- 解約後にサイトデータを引き渡してもらえるか
- 契約期間と解約の申し出時期
特に最後の2つは、解約を決めてから確認すると間に合わないことがあります。データの引き渡し条件は、契約書か申込時のメールに記載されていることが多いので、事前に探しておいてください。
なお、保守費用をゼロにするという選択もあります。自社でサーバーを契約し、更新も自社で行う形です。ただしその場合も、更新作業とバックアップを誰が担当するのかは決めておく必要があります。担当者が退職して誰も分からなくなるという状態が、いちばん復旧しにくいためです。公開後の運用についてはホームページ公開後にやることもあわせてご覧ください。
まずは無料でご相談ください
WEB PREPAでは、費用の内訳を分けて提示し、月額に何が含まれるかを契約前にお伝えしています。制作料金は料金ページに、これまでにお作りしたサイトは制作実績に掲載しています。
「今の保守内容が適正か分からない」「他社で作ったサイトの引き継ぎができるか知りたい」といったご相談も承っています。まずは無料でデザインを依頼するからお気軽にお問い合わせください。